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Shopifyの関税・輸入税設定|海外販売で二重請求を防ぐ手順

EC・Shopify

編集:株式会社AO

海外向け注文で関税・輸入税をチェックアウト時に徴収しても、商品情報や配送条件が揃っていなければ、配達時に顧客が追加請求されるおそれがあります。Shopifyの設定だけで完了とせず、HSコード、原産国、DDP配送ラベル、商業送り状、返金方針まで一つの運用として設計します。

この記事で分かること
  • チェックアウト徴収を始める前の要件
  • HSコード・原産国とDDP配送の揃え方
  • 未徴収・二重請求・差額を防ぐ確認手順

DDPとDAPのどちらで販売するか決める

関税・輸入税をチェックアウトで徴収する場合、顧客が購入時に見積額を支払い、出荷側はDDP(Delivered Duty Paid)で配送します。徴収せず、配達時に顧客が負担する運用はDAP(Delivered At Place)です。同じ国・地域で両方を顧客に選ばせることはできないため、市場ごとに方針を決めます。

項目DDPDAP
支払時点チェックアウトで見積額を徴収輸入時・配達時に顧客が支払う
配送書類DDPラベル・DDP条件の商業送り状DAP条件の商業送り状
顧客体験到着時の追加負担を抑えやすい購入時総額と到着時負担が分かれる
主なリスク情報差異による不足・二重請求受取拒否・追加費用への問い合わせ

チェックアウト徴収の要件を確認する

Shopify公式ヘルプでは、商品へのHSコードと原産国の設定、DDPに対応する配送会社・連携、対象国を個別の配送ゾーンに含めることなどが前提です。Shopify Fulfillment Networkとの非互換や、国・地域による非対応もあるため、現在の出荷アプリと配送契約を先に確認します。

関税・輸入税の計算には取引手数料がかかります。Shopify公式では2025年2月2日から一時的に0.5%へ引き下げられていると案内していますが、終了時期や通常料率は変更され得ます。導入判断では、管理画面に表示される現行料率と適用条件を必ず確認してください。

商品情報と市場設定を順番に揃える

  1. 対象市場を決める:販売国、配送元、現地税登録、配送ゾーンを整理する。
  2. HSコードを登録する:商品ごとに正しい分類を確認し、推測だけで登録しない。
  3. 原産国を登録する:発送国ではなく、商品が製造・生産された国を確認する。
  4. 配送会社を確認する:対象国でDDPラベルを発行できるか、契約運送会社へ確認する。
  5. Marketsで設定する:税の表示方法と、関税を明細追加するか価格へ含めるかを市場単位で選ぶ。
  6. ポリシーを更新する:見積額、追加請求の可能性、返品時の関税・輸入税の扱いを明記する。
  7. テスト注文する:対象国、割引、無料商品、複数商品、返金のケースを確認する。
注意:チェックアウトの関税・輸入税は、その時点の情報に基づく見積額です。HSコード、原産国、商品カテゴリ、価格、数量が不正確だと、通関時に差額が発生する可能性があります。税務判断やFTA適用は、必要に応じて配送会社や税務・通関の専門家へ確認してください。

出荷時はShopify注文と通関書類を一致させる

チェックアウトで徴収した注文に通常ラベルを使うと、顧客が配達時に再び関税・輸入税を請求される可能性があります。注文詳細のDuties欄を確認し、徴収済み注文にはDDPラベルを使います。商業送り状にもHSコード、原産国、割引後価格、数量、徴収額、必要な税登録番号を同じ内容で記載します。

配送会社の請求書を受け取ったら、チェックアウト徴収額と通関請求を照合します。差が大きい場合は、商品分類、原産国、価格、配送元、税登録、配送会社の手数料を確認します。仲介・立替手数料はShopifyの計算に含まれない場合があるため、配送契約も確認します。

注文単位の監査表を作る

確認段階確認項目証跡
商品登録HSコード、原産国、重量、カテゴリ商品マスター・根拠資料
注文配送元、配送先、割引後価格、徴収額注文詳細・Duties明細
出荷DDP/DAP、配送会社、ラベルラベル・追跡番号
通関送り状情報と注文情報の一致商業送り状
精算徴収額と配送会社請求の差請求書・差異記録
返金商品代、税、関税、回収不能費用返金明細・顧客案内

返金済みでも、DDPラベルに使った費用が配送会社から戻るとは限りません。発送前・発送後、輸入税、関税、配送会社費用を分け、顧客へ返す範囲と自社負担を方針化します。

海外販売の関税・輸入税チェックリスト

  • 対象市場と配送ゾーンを国・地域単位で整理した
  • DDPまたはDAPの方針を市場ごとに決めた
  • 全対象商品へ正しいHSコードと原産国を登録した
  • 配送会社と外部アプリのDDP対応を確認した
  • 現行の取引手数料と税登録を確認した
  • ポリシーと通知テンプレートを更新した
  • 徴収済み注文にDDPラベルを使う手順を決めた
  • 商業送り状とShopify注文の内容を一致させた
  • 割引・無料商品・複数配送元をテストした
  • 返金時の税・関税・配送費の扱いを決めた
  • 配送会社請求との差額を定期確認する担当を決めた

よくある質問

HSコードがなくても計算できますか?

Shopifyは説明や商品カテゴリを基に計算する場合がありますが、不正確になる可能性があります。公式ヘルプは、正確な計算のためHSコードと原産国の登録を求めています。

チェックアウトで徴収すれば追加請求は絶対にありませんか?

保証はできません。計算は見積りで、商品情報の誤り、通関判断、配送会社の仲介・立替手数料などにより差額が生じる場合があります。DDPラベルと一致した通関書類を使い、差額を監査します。

関税だけ、または輸入税だけ徴収できますか?

Shopify公式ヘルプでは、チェックアウト徴収を有効にすると対象の関税と輸入税の両方が計算され、越境税だけを選択して徴収することはできないと案内されています。

すべての国へ同じ設定を使えますか?

使える配送会社、税表示、対応可否、税登録が異なります。Rest of worldの配送ゾーン一括では徴収できないため、対象国を既存または新規の配送ゾーンへ追加し、市場単位で確認します。

返金すると関税も自動で戻りますか?

発送前なら関税・輸入税を返金できる場合がありますが、発送後は配送会社や税関から自社へ戻らない費用があります。注文状態と回収可能性を確認し、返金方針に沿って処理します。

参考にした公式情報

公式情報の確認日:2026年11月6日。手数料、対応国、配送会社、税務要件は変更されるため、導入時に公式ヘルプ、管理画面、配送契約を確認してください。

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